タイでは、人名の付け方にも法律の厳格なルールが存在するそうです。大手タイメディア sanook が2025年6月15日、2025年(仏暦2568年)版の「使用禁止の名前リスト」とその根拠を紹介し、注目を集めています。
法律で禁止されている名前の具体例
タイの内務省(กรมการปกครอง)による使用禁止の名前やルール
社会秩序や公序良俗に反する言葉(下品な言葉・侮辱的な言葉など)
他人を騙す目的のある名前、または誤解を招くような名前
王室関連の名前やそれに類似したもの(後述)
名字の前に「ณ(ナ)」を付けること(王室由来の特別な許可が必要)
名字に使える子音は10文字まで
タイ語の正しい綴り・発音ルールに従うこと
特殊記号(@、#、*、/など)の使用は禁止
一語で構成される場合、スペースや切れ目がなく曖昧な発音となる名前
バンコクの古称「กรุงเทพมหานคร(クルンテープマハーナコーン)」など、王族や王都に関する単語の使用もNG
注目のケース:「สุทิดา(スティダー)」と「สุธิดา(スティダー)」
sanookが取り上げたのが、この二つの名前。
「สุทิดา(スティダー)」は、現王妃・スティダー王妃の正式な御名であり、明確に使用禁止
一方で「สุธิดา(スティダー)」は綴りこそ異なるが、発音が極めて類似。場合によっては登録を拒否される可能性がある
つまり、音が似ているだけでも「王族の名前と紛らわしい」と判断されればアウトのようです。
こんな名前もNGリスト入り
以下のような王族の御名・王族に関連する用語も、人名に使うことはできません:
จุฬาลงกรณ์(チュラロンコン)
มหิดล(マヒドン)
สิริกิติ์(シリキット)
อนันทมหิดล(アナンタマヒドン)
ภูมิพล(プミポン)
วชิราลงกรณ์(ワチラロンコン)
まとめ
王族の御名またはそれに類似する名前は法律で明確に禁止されています。
名前を付ける際には、文化・法律両方の観点から慎重に選ぶ必要があるというのがタイの現状です。
■อัปเดตล่าสุด 2568! รายชื่อและหลักเกณฑ์ “ชื่อคนที่ห้ามตั้ง” ผิดกฎหมายไทยมีอะไรบ้าง?
(sanookで紹介された参照ページ)