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まず設定から

2038年、コロナ収束のメドが立たず、人々は鬱屈とした自粛の日々を過ごしていた。そんな中、コロナのストレスのせいか？はたまた奇病か？暴走してしまうキョウジンが突如発生し人類は滅亡の危機に瀕してしまう。

そのキョウジンに対して唯一立ち向かえるのがめろへの愛だった。これはめろへの愛をパワーにキョウジンに立ち向かい、地球を人類滅亡から救う物語である。

三狂患い（別名キョウジン）
コロナ禍のストレスが長引き、その負の因子が理性を破壊してしまう。それによって暴走してしまった人間。それぞれ食欲、性欲、睡眠欲に基づき本能のままに暴走する。

暴食者　グラトニー
何もかもを喰らい尽くす者、噛まれた人間はキョウジン化する

性奪者　レイパー
何もかもを犯し尽くす者、動物種別問わず犯したものをキョウジン化させるため最も厄介

堕眠者　スリーパー
昏睡状態に陥ってしまう者、着床武装や着信音でも目覚めなケースがあり謎に満ちている。発見事例が少なくデータ不足。

三狂制圧特務機関　MERO 〜めろ〜
三狂患いによって狂人になった人間を討伐する治安機関。めろを愛することで超人的なパワーを得て戦う。

着床者（めろリスト：一般隊員）
めろを心の底から愛しNNをした経験のある者。めろから排卵された卵子に自身を着床する事で超人的な力を得る。

世超エ人（めろスタシア）
めろを心の底から愛しすぎた故にめろとの性交で腹上死（めろスタシー）したが、快楽のあまりに再び輪廻転生し蘇った者。めろを想像するだけでテクノブレイクできるほどの愛を持っておりその力は強力。着床者をはるかに凌ぐ実力を持つ。

卵子着床（愛してるよ、めろ）
めろの卵子に自身の遺伝子を流し込む事で一時的に超人的なパワーを得ることができる。能力は様々でこの力を用いてキョウジンに立ち向かう。めろへの愛が強いほど、めろの体液や体毛、排泄物などを飲み食いすることができ、よりパワーアップする。

着床武装
めろの遺伝子を取り込んだ対キョウジン特攻兵器。着床武装したものでキョウジンを攻撃すると人間に戻すことができる。

着床音（ニンシンオン）
世超エ人のみが使える特技。めろへの深すぎる愛を超音波に変換し周囲へ拡散する。弱いキョウジンならこれを浴びるだけで人間に戻る。一時的にではあるが、一般人に対してもめろ愛を授けることができ、これを受けた者は半着床者としてキョウジン特攻を得る。また着床武装を使うことも可能に。

タイトルは　melody めろディだよ

マジメに読んでしまった自分が情けなくて草

設定が割としっかり練り込まれてて草

ーーて……よ…

声が聞こえる。

ーーーあ…ーーーーーる

ぼんやりした視界の先に一人の少女が佇んでいた。微かに聴こえる、鈴を鳴らしたような優しい声…何かを伝えようとしているが、吹き抜ける風の音がそれを拒む。

辺り一面霞みがかったセピア色の世界に、俺はいた。足元にこそばゆい感触、膝丈まで伸びた草木が風に煽られ足を撫でる。

（…ここはどこだ？　あの子は？）

現在に至るまでの記憶がない。突如飛び込んできた光景に只々困惑する。草木生い茂る大地に…夕刻だろうか？太陽も雲もない無機質な空は黄昏に染まっている。

そしてその地平線に一人の少女の姿…何かを呟いたかと思うと背を向けて歩き出した。

「待ってくれ…俺はまだ……」

俺はまだ？まだ、何なのだろうか？突如紡いだ自らの言葉に違和感を覚える。ふと彼女がこちらを一瞥して、再び歩き始める。

ーーーそこで俺の意識は途絶えた。

キト……アキト！

誰かが俺の名前を呼んでる。

「起きろ！このバカァ！！！」

「ってぇぇ！！ 何だよ！？」

今度は五月蝿い、ハッキリと五月蠅かった。同時に強い衝撃を頭に感じながら飛び起きる。

「やーーっと起きた…ほんとよく寝るよなお前…。」

「訓練遅れるぞ？あとお前だけなんだから早くしろよ？」

ため息まじりに話す同僚は、俺が起きたのを確認すると制服に着替え始めた。

「あれ？…俺さっき…」

夢だったのだろうか？そうとは思えないほど鮮明に残る感覚、そして少女の姿と声。全く身に覚えのない情景に確かな現実感と懐かしさを感じていた。

「また寝ぼけてたんだろ？……何お前泣いてんだ？」

「泣いて……？」

困惑しながら目元を拭う。

「ホームシックかぁ？どこいても地獄なんだからよぉ、ちゃんとしろよ？」

第一章　邂逅
です。メロディのはじまりですね。

結構楽しみにしてるからはよ