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【スポニチスカウト部(6)】仙台育英・高田庵冬内野手 確実性増す“みちのくの飛ばし屋”
3/11(火) 6:00
規格外のパワーを武器に最後の夏に甲子園出場を誓う仙台育英・高田
今秋のドラフト候補となる選手にスポットを当てる「スポニチスカウト部」。アマチュア担当記者の独自目線による能力分析とともに、選手の素顔を紹介する。第6回は仙台育英(宮城)の高田庵冬内野手(3年)。22年夏は東北勢初の甲子園優勝を果たすも、3季連続で甲子園を逃している名門にメジャー級のスケールを持つ原石が眠っていた。
1メートル82、90キロのダイナミックボディーは漫画「ドカベン」に登場する岩鬼正美をほうふつさせるド迫力。守備では三塁線の打球に飛びつき、一塁へ矢のような送球。打撃練習では左翼ネットを破らんばかりの痛烈な打球を連発。名将・須江航監督も才能を認めている。
「飛ばすことにかけては過去を含めて一番です。いろいろな強豪校と試合をしてきましたが、高田より飛ばす子に会ったことがありません。それに足と肩もある。猛練習をしてくれたので、サードで使いたいですね」
春季大会では明訓高校・岩鬼と同じ「1番・三塁」で起用濃厚だ。規格外のスケールを備える高田だが、本人も認める唯一の欠点は「打撃の確実性」。
高校通算本塁打24。伝説級の一発を刻んできた。小学生の時は「ヒットエンドランで柵越えを打ってしまった…」と早くも飛ばし屋っぷりを発揮。
滋賀野洲ボーイズでは今春選抜で優勝候補に挙がる横浜のエース左腕・奥村頼人と同学年のチームメート。昨秋は明治神宮大会で日本一に立った友の存在。「自分も負けたくないと思っている。選抜も横浜高校は勝ち抜くと思うんですけど、思う存分活躍していただいて、夏の甲子園で自分たちのためてきた努力を奥村に対して発揮したい」と聖地での激突を熱望している。
昨冬までは大学進学を基本線としていたが、ここに来て複数球団が将来性あふれるスラッガーに熱視線を送る。「野球を始めた小1の時からいつかプロ野球に入って親に恩返しをしたいという思いがあります」と高田。課題を克服して完全体となった時、ドラフト戦線に大器が急浮上する。