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女性と若者の県外流出顕著
女性と若者が福島県から東京圏へ流出する現状を憂えている。
若年層(15~24歳)の福島県外流出は、総務省の住民基本台帳人口移動報告(最新2022年)によると、5001人の転出超過で全都道府県ではワースト2位だ。
また、男女別にみると、男性は1951人でワースト4位。女性は3050人の転出超過となっており、全都道府県でワースト1位である。
若年層で転入超過なのは東京他7府県、全年齢層でも東京他10府県で、東北では宮城県が唯一だ。
東京圏への人口一極集中がよく分かる。
福島県の女性の転出超過は若年層では全国ワースト1位で、全年齢層でもワースト2位だ。
地方から東京圏への人口移動が止まらないのは地方における雇用や所得の問題と捉え、地方経済の活性化に重点が置かれる。 しかし、女性に限って分析すると、ファクターXとして「人間関係の閉鎖性」「親や親戚の干渉」、職場や家庭、地域での「ジェンダーバイアスの強さ」がある。
リクルート進学総研の18歳人口予測によれば、東北6県の中でも福島県が最も減少者数が多く、2034年には1万4062人と予測されている。
宮城県の予測も1万8195人、他の4県は1万人を切る厳しい予測だ。
ご存知のように、昨年、福島県の出生児数は1万人を切った。
つまり18年後に福島県の18歳人口も間違いなく1万人を切る。 2022年の福島県の高等教育の流出先をみると、1位は東京で1389人と、宮城県から東京に流出する1190人よりも多い。東北4県の流出先の1位が宮城県なのに対して、福島県からの流出者数は、東北から東京への流出人口になる。
これは東北地方の中でも1位の数となり、より深刻度も増している状況である。