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「山は危険が多いんです」法医学者が警鐘を鳴らす、登山中に脳梗塞や心筋梗塞の危険性が高まる
2025/06/15 集英社オンライン
シニアの体力維持や心身のリフレッシュに最適だと言われる登山。しかし、健康目的で始めたはずのことが、まさかの「最期」を招く危険性があることをご存知だろうか。5000体以上の遺体を検死してきた法医学者が指摘する意外なリスクとは。
『こんなことで、死にたくなかった 法医学者だけが知っている高齢者の「意外な死因」』(三笠書房)より、一部を抜粋
衝撃データ! 登山の死亡者・行方不明者の67.2%が60歳以上
登山者が増えている一方で、警察庁の統計によると、2023年は過去で最も遭難者が多かった年でもありました。そして、遭難者の49.4%、死亡者・行方不明者の67.2%が60歳以上なのです。山にはさまざまな危険が潜んでいます。転倒、転落、滑落、熱中症、低体温症、虫による感染症、動物による外傷のほかに、落雷や雪崩、火山の噴火などに巻きこまれる危険性もあります。
1967年、高校生の登山パーティーで、11人が落雷により死亡した西穂高岳落雷遭難事故は有名です。
雷の発生は予測しにくく、標高が高くて天気が変わりやすい山中では特に気をつけなくてはいけません。
落雷損傷は感電に加えて打撃的な作用を伴うため、頭蓋骨骨折や脳挫傷が生じることでも知られており、命を落とす危険性が極めて高い災害です。