昭和プロレス史の伝説「舌出し失神事件」から42年の月日が経過した。
あの日、誰にも知られることなく計画を完遂したアントニオ猪木の「完全犯罪」は、いまなお検証者の追跡を許さない。だが、実弟の語る「兄貴の実像」からは、プロレス界のカリスマであったアントニオ猪木の強烈な自我が垣間見えることも確かだ。
啓介氏は語る。
「何ごとも言葉で語るのではなく、肉体をもって語らしめるというのが兄貴の哲学でした。失神事件も、その解釈はもっぱら、ファンの皆さんに委ねられているのではないでしょうか。いつか、私も兄貴の元へ行く日が来るでしょう。そのときは真っ先に聞きますよ。“ところで何で失神したの?”とね(笑)」
あの日、誰にも知られることなく計画を完遂したアントニオ猪木の「完全犯罪」は、いまなお検証者の追跡を許さない。だが、実弟の語る「兄貴の実像」からは、プロレス界のカリスマであったアントニオ猪木の強烈な自我が垣間見えることも確かだ。
啓介氏は語る。
「何ごとも言葉で語るのではなく、肉体をもって語らしめるというのが兄貴の哲学でした。失神事件も、その解釈はもっぱら、ファンの皆さんに委ねられているのではないでしょうか。いつか、私も兄貴の元へ行く日が来るでしょう。そのときは真っ先に聞きますよ。“ところで何で失神したの?”とね(笑)」