お参りの市民びっくり 西浜墓地に鹿の群れ【根室】
根室新聞 - 2016/05/06 12:46
西浜墓地に現れたエゾシカ
5月に入り雪解けした墓地の清掃のため西浜墓地を訪れる市民も多い中、2日午前、西浜墓地にエゾシカの大群が入り込み、墓参りの市民らを驚かせていた。
エゾシカの大群を見かけた市民によると、群れは12、3頭余りで、雌ジカに守られた子ジカなどが人の目を気にしながら、墓地内に茂った若芽などを食べる姿があったという。
悠然と墓地内を闊歩する姿に、市民らは「シカまで墓参りしてもらえるとは」とあきれた様子。一方、墓地を管理する市では「シカやカラスなどを引き寄せるので、お供え物は持ち帰ってほしい」と呼び掛けている。
エゾシカ被害は農作物や牧草、自然林だけではなく、近年では家庭菜園までエゾシカに食い荒らされるなど、被害が拡大。市民にとって「かわいいけど、困りもの」となっている。長野県では作物を荒らすニホンザルが害獣扱いされていたが、近年は露天風呂にニホンザルが入り込み、人と共生している姿が観光資源となり、多くの外国人が訪れているという。道東地域にとって「厄介者」のエゾシカも観光資源化できないか、知恵を絞る必要がありそうだ。
[匿名さん]